Courses:日本人学生の学習体験
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皆さんこんにちは。私は、2022年から入学し現在4年生のAmiです。今回は日本人生徒の一人として、応用外語学科を選んだ動機などについてお話していこうと思います。
「なぜ元智大学の応用学科に」
まず、なぜ元智大学を選んだのかという質問ですが、惹かれたポイントは3つほどありました。一つ目は大学のレベルの高さです。元智大学は私立大学の中でも名が通っていますし、実際現地で生活していて、校外の台湾人の人たちにここの大学の生徒ですと言うと反応が良いのを感じています。ブランド、とまでは言いませんが、この大学のレベルに相応しくありたいと思うことが今でも自分のモチベーションになっています。二つ目は立地ですね。桃園空港からほど近い点と、交通などが不便過ぎない程度の落ち着いた場所である点は、私にとって良い立地に思えました。三つ目は学校の外観です。外観というか、校内全体ですが、自然との調和がとれていて、整えられた学校だと感じました。毎日通うことになる学校なので、この道を歩きたいなとか、校舎の見かけが好きだなと思えるかどうかは重要だと思います。私はそこのフィーリングがこの大学に感じられ、今でもその感覚は間違っていなかったかなと感じます。
次になぜ応用学科なのかという質問ですが、これは私がひとえに言語に興味があったから、という答えになります。高校で進路を考えた時、具体的な将来の夢がない私は、せめて大学では興味あること、楽しめることを学びたいと思いました。そして学ぶからには本格的にと思い、4年間この大学で英語と中国語を学ぶことにしました。あとは、この学科は日本語も教えていると聞いていたので、自分がその手伝いをすることもできたら面白いなと思っていましたね。
「大学に来た当初の思い出」
大学に来た当初、つまりは台湾に来た当初になりますね。当時はやはり何においても戸惑ってしまって、バタバタとがむしゃらに動いていた思い出ばかりです。例えば勉強の面では、話を聞いたりパワーポイントを見るだけでは把握しきれないこともあったので、クラスメイトに「今先生こう言ってた?〇〇したらいいってこと?」と常に確認したりしました。少し申し訳なく思ったり、自分のわからない所の多さに落ち込みもしましたね。だけどその段階を乗り越えてからは、自分の学習スタイルも身に着きましたし、おおむね良好に学ぶ楽しさを味わってこられたと感じます。
人間関係という面では、初めからクラスメイトだけではなく学年が違う人たちと関わる機会がありました。サークルに入ったのは大きかったかもしれません。それに先生方も日本人である私たちをとても気にかけてくれているので、御厚意で日本語学習に興味のある生徒を紹介してもらい、そこから友達になった子もいました。初めから疎外感や孤独の寂しさなどは感じることなく、みんな優しくて安心だと思った記憶ですね。もちろんそれは今も変わらずです。
「4年間過ごしてみての感想」
総合して、ここで過ごせてよかったと思っています。勉強も、自分がやってみたいと思って選んだ学問だからこそ、大変でもやりがいがあると感じられました。様々な授業を通して、言語が私たち人間が生きていくために必要であることを再認識しましたし、各言語の中にある何がしかのマナーや礼儀、ニュアンスなどを知って活用してきたことは、多様性に関する理解をより深めてくれたと思います。簡単に言うと、人としても成長できた貴重な経験を得たということです。そして経験の他に得られた友達、先生たちに感謝しているというのが、この4年間一番の感想かもしれません。
「自分の将来や後輩たちに伝えたいことついて」
仕事となると、言語を第一にはしないつもりです。翻訳家や通訳になるつもりはありません。けれどグローバル企業と呼ばれるような企業で、補助的に言語を活かしていきたいと考えています。また、中国語を日本人に教えることや逆に日本語を外国人に教えることには興味があるので、その方面で今後は自分の経験を活かすことも視野に入れています。
日本人の後輩さんたちにメッセージを残せたらと思います。新一年生の後輩の皆さんには、「特に心配はいりませんよ。周りの人を大切にしながら、課題に真面目に取り組めば全部結果はついてきてくれます。最後の学生生活、どう成長したいのか、何をしたいのかだけを考えていらしてください」と伝えたいですね。気持ちさえあれば、多少あわただしくもなんだかんだと全部うまく進められます。
二年生以上の後輩の皆さんには、「自分のスタイルがもう見つかっていると思うので、そのまま頑張ってください。そして卒業後のことを意識して授業選択や資格獲得をしてみてもいいと思います。4年も留学をできるのは特別なことなので、これなら日本にいても変わらないなというような生活は勿体ない。2年生以降はあっという間に過ぎていくので、悔いの残らないように経験を積んでいってみてください」と伝えられたらと思います。